装甲防護力

 各戦車とも装甲は複合装甲と呼ばれる鋼板と鋼板の間にセラミック樹脂等を挟み込んだ装甲板を使用しているが、その細部は秘匿度が高く詳細は明らかになっていない。

 特に対戦車榴弾に対して効果があるとされているのが、高硬度のセラミック樹脂だ。

 しかし、連続の被弾に対しては脆弱性があると言われており、セラミック樹脂等の厚さと大きさについて各国とも研究に余念がない。

 戦車砲弾、対戦車ミサイル、対戦車地雷、ドローン等への対応も含め乗員の防護の観点からはM1A2が最も防護力が高いと言えよう。

 次いで、レオパルト、チャレンジャー、ルクレール、10式の順であろう。

指揮・射撃統制システム

 各戦車ともデジタルマップを使用してリアルタイムの情報共有を実施しているが、詳細については明らかにしていない。

 情報伝達の反応時間には数十秒から数分の差があると言われている。最も反応が早いのは10式のほぼリアルタイムである1秒程度ではないか。

 また、目標追尾機能は赤外線と可視機能を具備した10式が最も進んでいると思われる。