ピーキングの高さを示すチャレンジ

 以前から「トレーニングが好き」と語っていた藤澤選手だったが、チームに相談してオフにボディーメイクの大会に出場するほど熱意があったとは。

 ロコ・ソラーレをはじめ、アスリートを取材すると「ピーキング」という言葉をよく耳にする。大会や目標に照準を合わせ、いかにチームや自分自身を最高のコンディションに持っていくか、ということだ。

 今回の藤澤選手のチャレンジと結果は、ピーキング能力の高さを示すものだったのではないだろうか。確かに驚きの変身ぶりではあったが、短期間で逞しく美しい身体を作り上げた努力に拍手を送りたい気持ちになった。

 ファンも同様の気持ちだったのか、7月22日の昼過ぎにFWJの公式Twitterアカウントが写真とともに藤澤選手の大会出場を伝えると、情報は一気に拡散。ツイートには数千を超える「いいね」がつき、盛んにリツイートされた。

北京五輪女子決勝での藤澤選手。3カ月での肉体改造はすごいの一言(写真:青木紘二/アフロスポーツ)