大谷翔平投手(写真:AP/アフロ)

 それでも沈静化の兆しは見えてこない。ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平投手の去就を巡る話題が未だヒートアップし続けている。

 MLBのトレードデッドラインは8月1日(現地時間)。果たしてエンゼルスが今オフにFAとなる大谷の放出をデッドラインまでに決断し、複数名のトッププロスペクトたちとの交換を最低条件に大型トレードに踏み切るのか。

 その行方は言うまでもなくエンゼルスがポストシーズン進出へ生き残りをかけられるかがキーポイントとなる。

エンゼルス、ワイルドカード争いでも厳しい位置に

 後半戦では最初のカードとなったニューヨーク・ヤンキースとの本拠地3連戦をスイープ、続くピッツバーグ・パイレーツとのホームゲーム初戦も勝利して4連勝リスタートを飾ったとはいえ、今のところチームは勝率5割付近をウロウロしているのが現状。同じア・リーグ西地区の首位を快走するテキサス・レンジャーズにはゲーム差を大きく引き離されており、今季のディビジョン制覇は非現実的だ。

 ワイルドカード(WC)争いで何とか滑り込みを図りたいところだが、7月22日現在で圏内3位のトロント・ブルージェイズとは4ゲーム差のWC7位。WC争いは同地区2位のヒューストン・アストロズと同地区3位のシアトル・マリナーズ、そしてMLB屈指の激戦区となっている同リーグ東地区に属する首位以外の4球団、ここに同リーグ中地区のクリーブランド・インディアンズも加わる超混戦模様の中で鍔迫り合いとなっており、特にWC圏外で「外野」の7位に沈むエンゼルスにとっては今後も気の抜けない戦いが続くことになる。