デサンティスは改革の旗手か解体屋か

 マスク氏がお膳立てしたツイッター式立候補宣言だったが、トランプ氏の息のかかった「ブライト・ニュース」は、「Debacle」(総崩れ、崩壊)と評し、共和党系の「ワシントン・エグザミナー」も「Disaster」(大惨事)と報じた。

 共和党内の草の根保守を軸にするトランプ・ポピュリストが、マスク氏らが擁立した「ニューライト」(新右翼)にどういった反応を示すか。注目する向きもある。

 リベラル派政界ウォッチャーのマッシュ―・コンティネッチ氏は、いよいよ噴出しだした共和党内の「抗争」と見る。

「デサンティス氏を擁立する『制度機関的右派』(Institutional right)と『トランプ・ポピュリスト』(MAGA populist)との対決が始まった」

「双方ともに共和党が機能マヒに陥り、劣化したと批判しているが、トランプ・ポピュリストは政権を取ったもののどう政治を動かしていくか分からず、混乱したまま民主党に負けた」

「それではニューライトは政権を取って何をするのか」

「デサンティス氏の立候補宣言だけではよく分からない。ツイッターという新兵器を使ったが不発」

「その後、FOXニュースとのインタビューという、従来からのメディアが補完してくれたおかげで何とか格好だけはついただけだ」

デサンティス氏が知事としてこれまで行ってきた施策はフロリダでは通用するかもしれない。だがアメリカ合衆国全体で通用するのだろうか」

「コロナ対策一つとっても、バイデン政権の政策を『医療権威主義』(Medical authoritarianism)で片づけたのでは真の解決にはならない」

「公民権運動の主導的立場にある全米黒人地位向上協会(NAACP)は、このほど人種差別、白人至上主義を推し進めるフロリダへの訪問を自制するよう黒人市民に訴えている」

「『デサンティス・ドクトリン』が分裂国家を一つにすることはおろか、共和党を完全に分裂させてしまう解体屋になるのではないのかと、早くも懸念する者も少なくない」

The DeSantis Doctrine)