韓国経済復活はサムスンにかかっている

「現代自動車が好調だと言っても、やはりサムスンが稼いでくれないと」

 韓国紙デスクは2023年1~3月期の韓国企業利益ランキングを見てこうつぶやいた。半導体、輸出不振などで上位企業の顔触れが変わってしまったが、注目は今も「サムスン」だ。

 韓国取引所は最近、12月決算上場企業の1~3月期決算分析を発表した。

上場企業の利益が半減

 連結決算を把握できる622社の売上高の合計は697兆3744億ウォン(1円=10ウォン)で前年同期比5.69%増だったが、営業利益の合計額は25兆1657億ウォンで同52.75%減だった。

 微増収だったが、利益が半減してしまったのだ。それだけ厳しい決算だったわけだ。

 分析資料には、売上高の9.14%を占めるサムスン電子を除外した数字も出ている。

 売上高は633兆6290億ウォンで同8.87%増、営業利益は24兆5255億ウォンで同37.34%減だった。

 この発表で関心を集めたのは、1~3月期の営業利益上位企業ランキング(金融業は除外)だった。

 以下が、2022年と2023年の1~3月期の上位10社のリストとこの期間の営業利益額だ。

連結営業利益(ウォン)上位企業

  (2023年1~3月期)          (2022年1~3月期)
現代自動車     3兆5926億   サムスン電子  14兆1214億
起亜        2兆8739億   HMM        3兆1486億
LG電子        1兆4973億   SK          3兆529億
ハンファ      1兆3737億   SKハイニックス 2兆8596億
SK          1兆1304億   ポスコHD    2兆2576億
GS          1兆624億     現代自動車       1兆9289億
LG化学          7910億     LG電子     1兆8804億
ポスコHD        7047億     SKイノベーション 1兆6490億
サムスン物産        6405億     起亜         1兆6064億
サムスン電子        6401億       Sオイル       1兆3319億

 上位企業がかなり変わってしまったことが分かる。