平均価格「2億5000万円」で最高倍率は「81倍」

 一方、ワールドタワーレジデンスの所在地は東京都港区浜松町二丁目で、最大の特徴はJR山手線の「浜松町」駅から徒歩2分という好立地にあることだ。

 都営地下鉄浅草線・都営地下鉄大江戸線の「大門」駅からも徒歩4分、東京モノレール「モノレール浜松町」駅から徒歩3分と、都内各方面に簡単にアクセスできるほか、空の玄関口である羽田空港とも直結している。

ワールドタワーレジデンス 完成予想イメージ(公式サイトより)

 建物は鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄筋コンクリート造)の地上46階地下2階建てで、総戸数は389戸となっている。こちらは第1期1次として169戸が売り出され、平均4.8倍、最高81倍で完売したという。

 世界貿易センタービルディング、鹿島建設、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、東京建物などによる共同開発で、2024年11月の竣工予定、入居時期は2025年3月の予定だ。

 専有面積は50m2台から80m2台、間取りは2LDK~3LDKで、平均価格は2億4933万円。最高価格は15億円に近い超高額物件もあったが、三田ガーデンヒルズに比べると、専有面積が小さめの住戸もあり、最も安い物件としては1億2000万円台が用意された。

 そのため、超高額物件といっても専有面積的には一般のファミリータイプの住戸が中心であることも手伝って、交通アクセス重視のパワーカップルなどの購入が多かったようだ。

 販売担当者によると、高額所得のパワーカップルの場合、夫婦ともに忙しい仕事なので、交通アクセスが何より大切で、浜松町のアクセスの良さはそのニーズを十分に満たしているのだという。しかも、都心にもかかわらず、商業施設や飲食施設などが比較的充実している利便性の高さも評価されているという。

 たとえば、夫婦ともに優良企業の管理職クラスで、ふたり合わせた年収が2000万円、夫婦がそれぞれに1億円近いローンを組んで、2億円台の住戸を購入するといったケースもあったそうだ。