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業界地図を書き換えるような新しいビジネスモデルを実現するテック企業が世界を席巻している。その理由は何か。単なる技術革新があるからではない。ビジネス界の中枢で根底から常識を覆す「ギーク」(変わり者)が活躍しているからだ。
『ギーク思考』(アンドリュー・マカフィー著/小川敏子訳/日本経済新聞出版)から一部を抜粋・再構成。アメリカ西海岸に集積するギーク企業の驚異的な成長と、その背景にある独自の企業文化を検証する。
西海岸企業はなぜ成功するのか?
『ギーク思考』(日本経済新聞出版)
ギーク企業が優れた業績を出していることを確認するために、もっとも高い業績を出している企業が、地理的に集積している状況を見ていこう。もちろん高い業績の会社がギーク企業であるとは限らないため、完全な検証方法とは言いがたいが、的外れの主張であるかどうかは確かめられる。
上場企業の業績を評価するには、株式時価総額が参考になる。これは投資家目線で企業価値を数値化したものだ。ギークがよい会社を築いているのであれば、市場は高く評価するはずだ。
新しい情報に投資家が反応することによって、株価は上下動する。短期的には過剰反応することが多いが、長期的には企業の稼ぐ力が株価に反映される。市場は「短期的には投票機である、長期的には計量器である*1」というウォーレン・バフェットの有名な言葉もある(彼の投資の先生であったベンジャミン・グレアムの言葉をバフェットが再話したとされる)。
20年という時間を隔てて、アメリカの株式市場が大企業の稼ぐ力をどう測ったのかを見てみよう。下の図は、2002年末時点でアメリカ企業の時価総額上位100社を本社所在地別に分類したものである。
1 “In the Short-Run, the Market Is a Voting Machine, but in the Long-Run, the Market Is a Weighing Machine,” Quote Investigator®, January 9, 2020, https://quoteinvesti gator.com/2020/01/09/market/.








