800もの米軍基地を閉鎖するというアイデアは誰しもが賛同するものではないが、選挙序盤にこうした大胆発言をすることで、バイデン大統領へのアンチテーゼとして一石を投じることはできそうだ。

 米国の国防予算は世界一でありながら内部から空洞化してきていると、ケネディ氏は述べる。

 インフラ、産業、経済が脆弱では強い国家、安全な国家を維持することはできないとする。

 さらに同氏はケネディ政権が発足した場合、米国を再び強い国にすることが最優先課題であると述べている。

 そのためには冒頭で記したように、帝国主義的な政策を終わらせる必要がある。

 それが国外の米軍基地の閉鎖なのだという。

 一見、矛盾するようにも思えるが、米国内の衰退した都市、老朽化した鉄道、腐敗したインフラ、低迷する経済に目を向けて再建することが強い国につながると捉えている。

 ウクライナでも同様の考え方を実践するつもりでいる。

 ロシアに対して、ウクライナ国境付近から軍隊と核兵器搭載ミサイルを撤退させて、ウクライナの自由と独立を保証させるつもりだ。

 そして国連の平和維持軍が同地域の平和を保証すべきだと考える。