あなたは悪くないかもしれない
冷静に考えてみましょう――あなたが今、何かに怒っているとして、その怒りは、誰が運んできたものでしょう。怒った自分? それとも怒らせた相手でしょうか?
たとえば、電車で足を踏まれて、イラッとしたとします。怒ったのは、自分です。でも怒るきっかけを作ったのは、足を踏んできた誰かです。
「怒ってはいけない」「こんなことで怒るなんて、大人げない」と、普通はやり過ごしますよね。しかし、もし嫌がらせのつもりで、あからさまに踏みつけてきたら? 毎日同じことをされたら?
それでも我慢するでしょうか。下手したら、ずっと憂鬱な気分で過ごす羽目になるかもしれません。
もしあなたが、いつも、どこかイライラしていたり、ずっと何かに怒りを感じたりしてきたのなら、いったい何が原因だと思いますか? 答えは一つです。
それは、怒りに上手に対処できなかったからです。
裏を返せば、もし怒りにうまく対処できていたら、怒りを抱え込まずにすんだということです。