お茶は実験器具にシャーレに入れて発送
丸岡さんの思いを、ヴィジュアルや情報設計によって伝えるのは、デザイナーの水迫涼汰さん。ネーミングに際してはこう考えた。
「『糞を飲む』というと、ゲテモノ的な商品になってしまいます。かといって、虫の存在を隠すと、この商品の魅力を伝えきれないし、必ず突っ込まれますよね(笑)。糞茶という伝統的な食文化からも遠ざかりたくない。そこで糞に、“虫が秘めている力の結晶”という意味を込めて“秘”という文字を使い『茶の秘境』というコピーにつなげました」
クラファンの支援者172人への返礼品の虫秘茶は、実験器具のシャーレに入れて発送した。
「商売目線ではなく、研究者というバックグラウンドをもった人が発見し、伝えていることを表現したかった」
昆虫食の情報がネガティブに届かないよう、ありきたりな表現を避け、殻を破って新しいイメージを与えた。
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