貨物型は多数稼働中

 しかし、コロナ禍にあっても旺盛な貨物需要に対応するため、なかには旅客型を貨物型に改修して運航する会社もあり、結果として747貨物型はまだ300機以上が稼働している。

 なお、現在747が飛んでいる様子は航空追跡サイト「フライトレーダー24」で確認できる。


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 日本は米国に次いで2番目に多くの747を発注した国で、航空会社やリース会社を含めるとその数は実に190機を数えた。またJALは世界最多の113機を導入した。それが現在では、日本貨物航空(NCA)が運航する747-400と747-8の計8機のみとなっている。

 最新鋭のジャンボジェットは747-8であるが、多くは貨物機としてつくられた747-8Fか、旅客型の747-8を貨物型に改修したものとなっている。

 現在でも旅客型を運航しているのは、独ルフトハンザ、大韓航空、エアチャイナ(中国)のみとなっている。最後まで民間航空の商業用として残るのは、747-8Fであろう。

 747-8は全長76.2mで、現役の民間航空機のなかで最も長い機体であるが、貨物型の747-8Fは、最大積算量137.7トンと、従来の747Fと比べて積載量で20%多く、燃費は16%少ない。性能的にまだまだ現役として使用されることであろうが、生産打ち切りによって、将来は777-8Xにその座を譲ることになるとみられる。