令和の現在、夫婦の3組に1組は離婚する。残る3分の2の多くも、大なり小なり問題や悩みを抱えている。ネットニュースやSNSでリアルな夫婦像に触れる機会が増え、我が身を振り返る人も少なくないだろう。9月に新著『妻が怖くて仕方ない』(ポプラ社)を上梓したジャーナリストの富岡悠希氏が「日本の夫婦の今」を明らかにする本連載。今回は、夫婦間での家計管理のやり方を考える。
(富岡 悠希:ジャーナリスト)
【主な連載記事】
◎妻の暴力で脱臼、救急車で運ばれた僕が考える夫婦の「リアルと理想」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71659)
◎「既婚者合コン」に潜入、「良妻賢母」的なマリコさんに僕は困惑した(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71835)
◎社会でも家庭でも力を失う「弱者男性」、変わる夫の立ち位置を直視すべし(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72032)
ほか
「喜び」「涙」以外で夫婦がシェアするもの
11月22日の「いい夫婦の日」に合わせ、今年も「いい夫婦 川柳コンテスト」の受賞作が発表された。「いい夫婦大賞」には、次の作品が選ばれた。
「喜びも 涙もシェアする いい夫婦」(にじのいろ)
主催者のサイトにある作品評では、「泣いて笑って共白髪までの歴史を編んで下さい」とエールを送っている。
「喜び」「涙」以外に、夫婦がシェアするものには何があるだろうか?
極めて現実的な話になるが、「お金」を挙げたい。2011年に結婚して、結婚生活12年目を迎える当事者として感じるのは、結婚生活は日常生活ということ。日々を回していくのには、お金は大事だ。