7月20日、日本の新型コロナウイルス感染症、新規感染者数は15万2536人を数え、過去最多となりました。
しかし、困ったことに日本国内ではすでにコロナが話題になりにくくなっています。
報道は、病床数など医療の余裕をおもんばかって「足し算・引き算」で伝染病被害を報道する傾向が強い。
しかし実際の流行性疾患は「掛け算」で増えます。
実際、第6波「オミクロンBA.1株」の爆発的流行で過去最大の規模であった「1日10万」が、あっという間に「1.5倍」15万人を超す罹患者数となってしまった。
ウイルスの世界はネズミ算式。2匹が4匹、4匹が8匹と倍々ゲームで感染は拡大していきます。
翻って人間界は、と見てみると・・・。
7月19日時点では「コロナ3度目の夏休み 7月21日から 行動制限なし」(https://news.yahoo.co.jp/articles/e47edd6479ef736686f3ab11347cbfaa396d1fc1)といった見出しが並び「観光地もにぎわいが戻りそうだ」とのんきな記載がなされています。
そしてそれと呼応するかのように、社会全般もコロナにすでに「飽きている」懸念があります。
桁外れに過去最多数の感染者が出た後のタイミングでも、松野博一官房長官は「新たな行動制限を行うのではなく、重症化リスクのある高齢者を守ることに重点を置く」とコメント。
保健医療体制の拡充を強調し、政府としての行動制限措置には慎重な見方を示しています。また本連載のコロナ記事も、7月に入ってからあまりビューは立っていません。
しかし、ウイルスの現実は最低最悪の実情を示しており、特に重症化後の後遺症は、死ぬまで治らないものが少なくありません。
ですので本稿も準備し、良心をもって警鐘を鳴らしています。