7月7日第7波、7が3つ揃ったなどといっても冗談にもなりません。ただ、身の回りの学生たちに印象を強く持ってもらうよう、そんな表現を取っています。
そんな符牒を使って「シリアスに対策しないと、普通に感染するよ」と警告しないとピンとこない程度に、2022年7月現在、日本の新型コロナウイルス感染症に対する警戒感は後退しています。
社会全般には緊張感は見られません。
他方、木原誠二官房副長官以下、政府の対応は迅速で、十分な危機意識を持っていることが明らかです。
私も、ご存じの通り東京大学の公務として東京都世田谷区の新型コロナウイルス感染症後遺症解析に責任を持っており、事態を慎重に受け止めています。
例えば私たちが今週末行う「哲学熟議・東京大学あそびのがっこう」(https://mitsishikawa.wixsite.com/musicmanufacture/jukugi20yugi8)も朝日新聞(https://www.asahi.com/articles/DA3S15346774.html)に告知が出、多数のお申込みをいただいていますが、児童生徒を優先し、シニアの申し込みにはZOOMアドレスをお送りして遠隔をお勧めしています。
また定員を超えた場合は、整理番号の発行停止、当日ご来場いただいても入室できない場合があることをお伝えし、感染予防を徹底しています。
この落差はどこからでてきたものか・・・。
今年1月4日のオミクロン株爆発以来、本連載で幾度も強調してきた通り、この空気感は「7月10日参院選」を見越して醸成されてきたものなのです。
それは末尾に記すとして、まず感染蔓延の事実、冒頭のグラフを細かく確認してみましょう。