おわりに
米国の代表的な経済誌であるフォーブス(Forbes)は2020年12月15日付けの記事で、日本の次期戦闘機は「F-35や中国の戦闘機を凌駕することになるだろう」と報じた。
しかし、日本は指向型エネルギー兵器、無人機およびAIの軍事利用の分野で世界の趨勢から大きく遅れている。
フォーブスの期待を裏切らないためにも日本は相当の努力をしなければならないであろう。
特にF-3に搭載可能な小型のレーザー兵器とAI搭載の自律型無人機の開発は防衛省だけでは難しい。
両兵器とも民間の技術的進歩に依存している。レーザー兵器は、新しい脅威である巡航ミサイルや極超音速兵器対処にも有効である。
政府には、防衛省だけに任せるのでなく、産官学連携による高出力レーザー兵器およびAI搭載の自律型無人機の開発を強力に推進することを願っている。