ソウル市内の新型コロナウイルス感染症の簡易検査場で検査を受ける人(3月17日、写真:AP/アフロ)

「まさか、韓国でこんなに感染者が出るとは・・・」

 防疫模範国と言われた韓国で誰もが驚くほどの新型コロナの感染爆発が続いている。いったい、日常生活はどうなっているのか?

 韓国で生活をしている筆者は、個人的には、感染のピークは、先週あるいは先々週くらいだったのか、と感じていた。

ピークはいつか?

 大統領選挙の投開票日だった3月9日前後が最もすごかった。冗談ではなく、毎日、知人や同僚か新たに感染した。

 筆者の自宅近くの病院を通りかかるたびに、ものすごい行列だった。ところが、ここ数日は減り始めた。病院の行列も短くなってきた。

 韓国政府は。毎日午前零時現在の新規感染者数を発表している。

 3月17日に、62万1281人だったが、それ以降は18日40万7016人、19日38万1454人、20日33万4708人、21日20万9169人と減ってきた。

 韓国の人口はざっと日本の半分で、20万人でもすごい数だ。人口当たりの感染者数は世界一だという報道も相次いだ。

 それもようやく減ってきたかと感じていた。

検査を受けない人も増えている?

「私はまだピークだという感じはしていない」

 ところが、3月21日に会った大手紙の幹部は、筆者の「実感」をあっさりと否定してみせた。

「周辺での感染は相変わらず増えている。週末に検査数が減った影響もある。何よりも、最近は検査を受けない若者がどんどん増えている」

 全く油断できないということか。いったいピークはいつなのか?