オミクロン株は決して「弱毒」ではない。間違った認識は大きな後悔を生みかねない

 本日は朗報をお伝えします。

 1月25日付で英ネーチャー誌に出た「コロナ後遺症」で重症化する「ハイリスク集団」の見分け方、ならびに罹っても重症化しないための予防治療法の提案論文をご紹介します。

 ちなみに「コロナ後遺症」、従来はジャーナリズムの言葉で「Long COVID」と呼ばれていました。

 しかし、専門用語が確立されつつあり、本稿では「PACS = Post Acute COVID Syndrome(ポスト急性COVID症候群)」という病名を併用します。

 こうした「病気」が日本ではまだ保健適用の疾病として、薬を含めきちんと認められていないことが大問題です。

 ちなみに世田谷区と進めているコロナ後遺症第2回調査も素データが上がってきており、解析を進めています。明らかな拡大が見られますが、こちらは区としての発表でお伝えすることになります。

 それ以前に一つ、もの申しておきたい。

 オミクロン「弱毒」という言葉はやめた方がいい。ついに朝日新聞にまで出て来ました(https://www.asahi.com/articles/ASQ1X672DQ1XULBJ01L.html)。

 オミクロン株はちっとも「弱毒」なんかではありません。現場の医師の言葉で

 「ワクチンを打っていなかったり、接種から時間が経ったりした高齢者に強烈な肺炎を起こしています。オミクロンは重症化しない、なんて誰が言っているのかと思います」

 と、猛烈に非難している。それはそうです。そういうほとんどデマ、実際は低見識と利害念頭の「誤訳」が、第6波を現在進行形で拡大させているのです。

 先に明記しておきますが春先の「第7波」も、まず間違いなく避けられないでしょう。