米国の難民定住政策に学ぶこと

 現在の米国の難民政策と制度の核心は、政府はただ難民定住のための予算と指針を与えるだけで、難民定住のすべてのプロセスと施行を難民コミュニティに全面的に任せている点だ。

 先に定住した難民たちが後からやって来る難民の住居、就職、地域社会への編入、心理的・精神的安定を提供し、お互いの民族的な共通性と血縁関係に基づき、難しい初期定着過程を克服し、次の段階の安定した定住生活を成し遂げるための実質的な助けになっているのだ。

 しかし、韓国の脱北者定住制度に関連する機関は、その最上位から末端に至るまで脱北者は排除され、韓国人のみで独占されている。そのような中で、脱北者を教育し、相談し、運営している。はっきり言ってしまえば、脱北者定住支援といってはいるが、その実態は、韓国人を終身雇用するためだけの、まさに韓国人にとっての脱北者定住支援制度である。

 こんな状況が続けば、脱北者の安定した定住措置など到底できない。脱北者が韓国社会に同化するどころか、脱落してしまう者が急増することだろう。事実、3000人もの脱北者が、韓国を離れ、欧州や米国などの第三国に渡っている。国際社会も、韓国の脱北者定住制度に深く関心を持って、韓国が正しく施行するように、世論を形成し、影響力を行使しなければならない。