2021年4月から本田技術研究所社長に就いた大津啓司氏は、今回の取材会のプレゼンを次のような言葉で締めくくった。

「我々は数々のチャンレジを重ね、新技術や新商品でその存在価値を高めてきた。おそらく我々に(世間から)普通のことは期待されていないだろう。我々は普通では(世間から)認めてもらえない。だから、我々は常にチャレンジャーでいなければならない」

アバターロボットで利用する「多指ハンド」技術の紹介

既存事業はどうなるのか?

 筆者は大津社長に2つの質問をした。

 1つ目は、新規事業の研究開発に“GO”を出す判断基準についてだ。大津社長はこう答えた。