7月4日(日本時間5日)、オリオールズ戦において、日本人最多タイとなる31号ソロホームランを放ったエンゼルスの大谷翔平選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 27歳の日本人メジャーリーガーが野球の本場・米国を席巻している。ロサンゼルス・エンゼルスの二刀流・大谷翔平投手だ。

 5日(日本時間6日)の本拠地ボストン・レッドソックス戦は「2番・DH」で先発出場し、5打数1安打。この日は自身にとって27度目の誕生日だったが、惜しくも4―5で敗れ、白星で自身のバースデーに花を添えることはできなかった。しかしながら海の向こうでの“ショウヘイ・フィーバー”は今後もますます勢いを増し、かつてない一大ムーブメントを巻き起こすことになるだろう。

モンスター・大谷

 あの松井秀喜氏が2004年のニューヨーク・ヤンキース時代に記録した日本人最多のシーズン31本塁打に到達。現在ア・リーグの本塁打ランキングでトップをひた走る大谷には日本人として初のMLBホームランキングへの期待が膨らんでいる。

 一方の先発投手としても十分な働きを残しており、ここまで3勝1敗、防御率3.60。6日(同7日)の本拠地レッドソックス戦では今季13度目の先発マウンドに向かう。

7月6日(日本時間7日)、レッドソックス戦に「2番・投手」で先発出場し、7回を5安打2失点に抑え、今季4勝目、日米通算50勝目をあげた大谷翔平(写真:アフロ)

 奇しくも日本時間で7日に日付が変わった直後、相手のレッドソックスでかつてプレーしていた埼玉西武ライオンズ・松坂大輔投手が今季限りでの引退を決断したと一部メディアの第一報を皮切りに報じられた。時代は「怪物・松坂」から「モンスター・大谷」へちょうど移り変わろうとしているのだろう。