「休暇=休める!」って本気?
ところが、インターネット上でしばしば話題になるのは、産休をとった男性がスマホばかり触っていて、実際には育児も家事もせず、まるで「休暇」をとったかのようだ、という声だ。
「産後休暇」というように「休暇」という名称が「あ、休みをもらえるんだ、ラッキー」という思考を促している側面があるかもしれない。
オンライン飲み会でそんな話をしていたところ、ある方が「休暇という名前がよくない、『出向』と呼び替えればいい」とおっしゃって、私は思わず膝を叩いた。「そのアイディア、記事にさせてもらっていいですか」とお願いし、快諾いただいたので、今回の記事を書いている次第。
「休暇」ではなく育児現場に「出向」
産前休暇、産後休暇、育児休暇。これらはすべて「休暇」という名称になっている。私も含めて男性は、どうも「休暇」と聞いてしまうと「休めるんだ、ラッキー」と考えてしまいがち。職場も、育児の大変さを十分に理解せず「休みを取って赤ちゃんの世話をするだけなんて気楽でいいよな」と誤解して送り出す場合もあるようだ。
そこで、これを「産前“出向”」、「産後“出向”」、「育児“出向”」、と言い換えてみてはどうだろう。あ、これはしっかり心構えをもって取り組まなければ、という気がしてこないだろうか。