産後2年間が最も離婚率が高くなることを、みなさんご存じだろうか。
(外部リンク)産後夫婦ナビ <産後2年が別れ道!産後クライシスを乗り越えた夫婦に共通する3つの特徴>
https://www.3522navi.com/guide/archives/19
昔は男性の間で「女は子どもを生むと変わる」というように理解されていたようだが、私は違う見方をしている。上で述べたように、女性パートナーが拷問の中でも一番きついとされる、極度の睡眠不足で苦しんでいるときに「オレのメシは?」などと言えば、離婚を決意されても仕方がない。男性側が、この時期の過酷さを十分に把握しておく必要がある。
家庭生活の充実は、社会を強くする
夫婦2人だけで頑張ろうとせず、利用できる行政サービスについて紹介することも重要だろう。
また、母親を対象としがちな育児情報の交換・交流の場とは別に、「子育てなう・男性版」のようなSNSアカウント等を立ち上げて、父親たちに情報交換の場を提供するのも手だろう。こうした予備知識を備えて産後出向、育児出向を迎えれば、心構えも整っているはずだ。
前述の記事のとおり、極端な睡眠不足に陥りやすい授乳期に、男性がパートナーを上手にサポートできれば、その後の夫婦仲も非常に良好になるようだ。家庭が安定すれば、当然、仕事も充実した気持ちで取り組める。職場復帰を予定している妻も、前向きに一歩を踏み出せる。
子育てや介護など、家族は様々な困難に直面する。その都度、家族の課題を、力を合わせて乗り切る。そんな家庭生活を大切にできる社会は、底力のある共同体になると思う。