例えば併用薬との負の干渉、こんなものは事前に実験して確認できる種の問題ではありません。

「ワクチンと食べ合わせの悪い薬」や「打たない方が良いと思われる基礎疾患」といったものの一覧は、どこにも存在しない。

 出たところ勝負というか、ワクチンを打ってみたら、結果として様々な副反応が出てしまった、というあるがままが、資料には85ケース列挙されている。

 良くも悪くもこうしたデータが公開され、今回、ワクチンと基礎疾患や併用薬に伴うリスクが知識構造化されて、

「このような基礎疾患を持つ人は、XX社ワクチンの接種を避けた方が安全」

「このような併用薬の投与を受けている人は、YY社ワクチンの接種は控えましょう」

 といった基礎的なセキュリティ情報が得られている。

 通常5~10年以上を要することも不思議ではないワクチン確立、今回は特例措置で、このような状態になっている。その現状を直視する必要があります。

 社会的には、顔のない統計において、ワクチン接種率が上がればパンデミックの収束が早まる期待が持てます。

 しかし、一人ひとりの命は、取り換えが利くものではなく、重篤な副反応があれば取返しがつくものでもありません。