「三人っ子政策には高齢化のピークレベルを下げる効果が」

――最近、中国の人口高齢化は深刻度を増している。「三人っ子政策」の実施によって、人口構成の改善や労働力の供給などの面で、どのような影響があるか?

「人口高齢化は世界的な現象であり、中国にとっても今後長期にわたる基本的な傾向だ。20世紀末、わが国の60歳以上の人口は全体の10%を超え、高齢社会に突入した。おそらく2025年頃に軽度高齢社会から中度高齢社会(全体の20%以上)になるだろう。そして2035年前後に、重度高齢社会(30%以上)になる。そのため『三人っ子政策』の実施は、長期的に見て人口構成の改善に結びつき、新たな労働力の供給を拡大させ、高齢者のケア負担を軽減し、世代間の矛盾を緩和し、社会全体の活力を増し、高齢化のピークのレベルを下げるものなのだ」

 以上である。日本も隣国のことを言えたものではないが、中国の人口問題は、アジアに今後大きな「地殻変動」を及ぼす可能性がある。

 中国の人口問題に興味がある方は、一年ごとに中国の人口変化によって何が起こってくるかを詳述した拙著『未来の中国年表』(講談社現代新書)を参照してほしい。結論は、「2049年に中国建国100年を祝うのは5億人の老人」ということだ。