これは、長征を開始した時点で干されていた毛沢東が、途中で開いた遵義会議で「党内クーデター」を成功させ、実権を握ったことが大きい。習近平総書記が、毛沢東元主席を崇拝しているのはよく知られた話だ。

 CCTVのマイクを向けられた中国児童センター実験幼稚園の李艶敏教師は、胸を張って答えた。

「子供たちに幼い頃から、こうした革命の歴史を理解させることが、将来にわたって紅い遺伝子を後代に継承していくことになるのです。また、子供たちに壮麗な祖国を理解させることも、幸せな生活につながります」

 1カ月後に中国共産党100周年を控えているとは言え、中国ではコロナとは別の物が「蔓延」しているのである。

急激な少子高齢化の進展で人口政策を大転換

 この前日の5月31日、習近平総書記は党中央政治局会議を招集し、「人口の長期均衡発展を促進させる優化生育政策に関する決定」を審議した。要は人口政策の転換である。習近平政権がいくら上記のような「愛党教育」を施そうとしても、肝心の子供の数が減ってしまっては元も子もないというわけだ。

 5月11日、中国国家統計局の寧吉喆局長が、昨年10年ぶりに行った全国人口調査の結果を発表したが、それによると0歳~14歳の人口は、この10年で1.35%しか増えていない。15歳~59歳が6.79%減、60歳以上が5.44%増なので、中国は世界最大の少子高齢化社会に突き進んでいることが明白だ。

今年5月、北京のオフィス街での一枚。急激な少子高齢化に直面した中国では「三人っ子政策」に踏み切った(写真:AP/アフロ)