「二人っ子政策」実施したのになぜ出生数は減ったのか
――全面的な「二人っ子政策」を実施した後、なぜ最近の出生数は下降しているのか?
「一つ目は、若い女性が減っていること、そして晩婚化が進んでいることだ。2016年~2020年、20歳~34歳の出産適齢期女性は340万人減った。2006年~2016年で、平均初婚年齢は23.6歳から26.3歳に上がり、平均初出産年齢は24.3歳から26.9歳に上がった。20歳~34歳の女性の既婚率は75.0%から67.3%に下がった。
その他、全国結婚登記者数は7年連続下降し、2013年の1347万組が2020年は813万組と4割減になった。そのうち、初婚登記者数は2386万人から1399万人になり、41%も減少した。
二つ目は、出産意欲の低下だ。現在、1990年代生まれの人たちが生むことになる子供の数は、平均1.66人で、1980年代生まれよりも10%少ない。その理由は頭から、経済的負担増、養育者の不在、女性の家庭と仕事の両立の難しさだ。経済的負担増と答えた女性は全体の75.1%を占め、養育者の不在は51.3%を占めた。出産後に職場復帰すると給料が下がると答えた女性も34.3%いて、そのうち半分以下になると答えた女性が42.9%に達した。
三つ目は、コロナウイルスの影響だ。国際的な多くの調査が示しているが、コロナによって多くの国と地域で出生レベルは下降している。2020年の出生者数は2019年に較べて大きく減った。おそらくコロナの影響が一定程度あるだろう」