今回は最初に、久しぶりになりますが東京大学と独ミュンヘン工科大学のZOOM遠隔・国際共同イベントをお知らせしたいと思います。
いずれも、事前申し込み制ですが参加料などは不要です。
2月28日(日曜日)哲学熟議17「帰ってきた哲学熟議」(https://mitsishikawa.wixsite.com/musicmanufacture/17)を行います。
事前申し込みは、上記HPにあるとおり 必要事項をもれなく記し、電子メールを受付アドレス(gakugeifu@yahoo.co.jp)までお送り下さい。定員まで受け付け、整理番号を発行します。
さて、本稿ではこの内容を扱ってもよいのですが「番組宣伝」みたいになってもいけませんので、「哲学熟議で扱わないこと」に特化して、今年4月からの東京大学の新カリキュラムについてお話してみましょう。
たまたま、本稿が公開される2月27日は、東京大学の第2次学力試験が行われている当日です。ここでめでたく合格してきた諸君が履修できる藤井輝夫新総長体制下での決定的に新しいカリキュラムがあるのです。
何だと思われますか?
答えは「アート」です。AIが社会浸透が進む2020年代の「知識集約型社会」をリードするのは、逆立ちしてもAIが作り出せない「アート」の本質的な発想と実践が必要だろう、というのが設置趣旨になります。
新カリキュラムの紹介
今日の入試で受かった人は、4月からアートの新カリキュラムの講義演習を受けることができます。
私が開講するコマの一つを紹介しましょう。この動画を見てください。
(https://www.youtube.com/watch?v=7R7dWc546sc&t=2s)
往年のNHK番組「新日本紀行」みたいなテーストで繋いでありますが、途中から変な文字が出てきます。
しかもテレビのお約束では、絶対にやらない種類のことも出てきて、まともなNHK番組ではないことは、観る人が見ればすぐに分かる。
例えばこういう画面を、スマホを使って採集して、ミニマムの編集で映像の俳句を作ってごらん、という課題です。さらにそれに音をつけられるひとは、音をつけてもよい。