2月13日 午後11時8分頃、福島沖でマグニチュード7.1規模の地震が発生、津波被害は発生していないようですが、各地で大規模な停電が起きるなど、一夜明けて影響が見え始めた段階で、本稿を記し始めました。
最初に結論を記すと、国際社会が日本の「地震・津波」リスク、そしてそれらによって引き起こされた「放射能リスク」を思い出した状態で、「森発言」以降の2021年東京オリンピックは、かなりの確率で赤信号の点滅につながる可能性を懸念します。
地震の直後から、地球の反対側に住む友人知人から、その種のメールやメッセージを複数もらっており、推移をみなければと思っています。
「継続する東日本大震災余震」と国際発信
揺れているとき、ちょうど移動中で、車の中にいたのですが、はっきり揺れを感じました。車を停め、SNSに「揺れてますね」と書き込むとき、ありありと思い出したのが10年前の午後の揺れです。
私は都内にいました。それでも相当な揺れ方でした。
「震源だったら何が起きているのだろう?」ととっさに考えました。果たしてあのような倒壊や津波、様々な2次災害が発生していたわけで、今回も直ちに思ったのは「深夜に揺れて、2次3次災害が拡大しなければよいのだが」という懸念でした。
そうしたナイーブな反応を超えたメッセージや連絡を深夜から世界各国から次々に受け取ることになりました。
世界各地の友人知己から「大丈夫か?」という心配の連絡をもらい、「幸い自分のいるところは何でもない」と返信しました。
欧州やアメリカでは、都内と福島の距離関係はピンときません。心配してくれる友達が多いことに感謝しました。一方で予想を超えた反応もありました。
「フクシマ」という地名が震源地として国際発信されたことには、相当なインパクトがあったようなのです。
気象庁は、あくまで科学的に、また防災の観点から合理的に次のように呼びかけました。
「13日23時08分頃、地震がありました」
「震源地は、福島県沖(北緯37.7度、東経141.8度)で、震源の深さは約60キロ、地震の規模(マグニチュード)は7.1と推定されます」
「この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はありません」
「今後1週間程度、最大深度6程度の揺れが続く可能性があります。十分警戒・注意してください」
「危険な場所には立ち入らないようにしてください」
と それはそのまま、国際発信もされ、英語その他の言語で海外にも伝えられるわけですが、細かな情報は伝言ゲームでは伝わりません。