韓国・ソウルにある李氏朝鮮の王宮「景福宮」(Pixabay)

◆特別公開中◆
(*)本記事は、プレミアム会員向けの特別記事ですが、期間限定で特別公開しています。(この機会に、JBpressのすべての記事をお読みいただける「JBpressプレミアム会員」のご登録をぜひお願いいたします。)

(川島 博之:ベトナム・ビングループ、Martial Research & Management 主席経済顧問)

 韓国の裁判所が従軍慰安婦問題に対する賠償を日本政府に命じた。この報道に接した多くの日本人は怒りを通り越して呆れ果てたといった気持ちだろう。マスコミの扱いもそれほど大きくはなかった。もはや何を言っても仕方がないと思っている。

 なぜ韓国は従軍慰安婦や徴用工の問題をこれほどまでに蒸し返すのであろうか。その疑問を解くカギは朝鮮王朝(李氏朝鮮)にある。

李氏朝鮮が犯した大きな間違い

 李氏朝鮮は1392年に建国されて1897年に大韓帝国と名前を変えたが、日本に併合される1910年まで存続した。それは日本の室町時代から明治末期までに相当する。日本人はその間に、応仁の乱、戦国時代、江戸時代、明治維新を経験したが、朝鮮半島に住む人々は李氏朝鮮しか経験していない。そのために李氏朝鮮時代の記憶は今もなお朝鮮半島に住む人の心に強く残っている。

 そんな李氏朝鮮の歴史は政争の歴史と言ってよい。李氏朝鮮は南宋の時代に作られた朱子学を国教にした。朱子学の教義は難解だが、大義名分を強調する儒教と理解しておいて大きな間違いにはならないだろう。李氏朝鮮の人々は、そんな朱子学をこねくり回して政敵を攻撃し合っていた。そんなことを500年間も続けていた。