オールド・ハバナは世界遺産に登録されています。16世紀から建造されたバロック建築とコロニアル様式の荘厳な建築物を目のあたりにすると、中世ヨーロッパの古い街並みとはひと味違った新世界の息吹のようなものを感じます。

 午後になると、広場に出されたカフェのテーブルで、人々がくつろぎはじめます。どこからともなく聞こえてくるキューバン・ミュージック。「グァンタナメラ」だ。通りをゆく人がステップを踏んだり、バンドの前で踊り出すカップルがいたり、みんな音楽を楽しんでいます。

 犬も、広場を笑顔で歩いていました。

 オールド・ハバナには、公園がたくさんあります。『ドン・キホーテ』の作家ミゲル・デ・セルバンテスにちなんだセルバンテス公園、エクアドルの著名な芸術家オスワルド・グアヤサミンの名を冠したグアヤサミン公園などの大きな公園があるほか、住宅地には小さな公園がいくつも点在しています。

 公園の植え込みの中で、ご機嫌そうに猫がゴロンゴロンと体を動かしていました。