オールド・ハバナには、ノーベル賞作家アーネスト・ヘミングウェイの足跡が多く残されています。このホテルの一室で執筆していた、このバーがお気に入りだった、などの案内板が彼の写真とともに飾られています。というわけで、代表作の一つ『老人と海』を書き上げたとされるコヒマルを訪ねてみることにします。
コヒマルは、オールド・ハバナから東へおよそ9km。ヘミングウェイの船が停泊していたというコヒマル湾は、凪いでいました。
青くおとなしい海を見つめていると、不思議な音が聞こえてきました。なんだろうと見上げれば、犬がくぅ〜ん。さみしかったのでしょうか。
ヘミングウェイがひいきにしていたというレストランに行ってみると、裏手に紐で繋がれた猫がいました。シャム猫のような色合いです。「日光を浴びないと猫の健康は保てないって、テレビで言っていたから日光浴をさせているの。だから高齢だけど、すごく元気だわよ」と飼い主さん。
住宅地にとても愛らしい猫が日向ぼっこをしていました。思わず「可愛いねー」と日本語で言った途端に、神妙な表情に。聞きなれない言葉をしっかり聞き取ろうとする耳の形と表情がなんともいえません。