そのあといっしょに遊びましたが、わたしが何か言うたびに、不思議そうな顔をしてこちらを見ます。普段聞くのと違う言語だということを聞き分けられているんですね。

 家のエントランスに子猫がいました。

 コヒマルには大きな建物がなく、落ち着いた感じでほっこりとします。ヘミングウェイがコヒマルで執筆したのは、ハバナの喧騒から離れたかったからかもしれません。

 さて、ハバナへ帰る前に、シャム猫のような高齢猫にあいさつしようか、とさっきの場所へ行くと、猫はいなくて、代わりにド派手な車がいました。

 きゃーっ。「TAXI」って行灯(あんどん)がついている。乗れるのかな?と、運転手さんに聞いてみました。でも、「この車は1日チャーターしか請け負っていない」と、つれない対応です。1日チャーターでいくらなのか、聞いておけばよかったです。

 コヒマルからタクシーに乗ると、10分ほどでオールド・ハバナに着きました。建物が密集したうす暗さも、都会ならではの緊張感を感じさせる一つの要素かもしれない、と思いました。