こんにちは。世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回は「アドリア海の真珠」との異名を持つ、東欧クロアチアのドゥブロヴニクです。旧市街と新市街で出会った猫たちを前後編に分けてご紹介します。前編は、中世に作られた城壁が残る旧市街の様子です。

 猫が塀の上に飛び乗ろうとしています。長い時間をかけて狙いを定め・・・ジャンプ!

 でも高さが足りません。壁を蹴り上ってなんとか前足が塀の上部に届きました。登れてよかったね。

 ドゥブロヴニクの旧市街は、16世紀ごろに完成した計画都市で、全長約2kmの城壁に囲まれています。

 城壁の外へ出なくても暮らせるように、飲食店や食料品店などの商店だけでなく、医療関係施設、宗教施設、劇場なども造られました。それらの街の成り立ちや、現在も残る歴史的価値の高い建造物などが評価され、ドゥブロヴニク旧市街は世界遺産に登録されています。

 旧市街の玄関口ピレ門へと続く石造りの橋には、多くの人が行き交っています。背景に高く見えるのが城壁です。

 その橋の上にはいつも猫がいて、人々を出迎えてくれます。