こんにちは。世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。以前に東欧ブルガリアの古都ヴェリコ・タルノヴォで撮った猫たちを紹介しましたが、今回は都会の猫たちです。

 ブルガリアで猫を呼ぶときは、「PSPSPSPS(プスプスプスプス)」と、子音だけ発音するようにします。するとたいていの猫は、立ち止まって「何か用? ごはんくれるの?」というような顔をこちらに向けます。

 こちらの様子をじっくりと観察し、「食べ物をくれるわけではないのだな」と判断すると、「気軽に声をかけるんじゃない。勘違いするじゃないか」とばかりに、ゆっくりと立ち去っていきました。

 この猫も、塀の上から「何か用ですか〜」と、顔を向けてくれました。でもしばらくこちらの様子を観察したあと、いなくなってしまいました。

 たいていの猫は、屋根の上や塀の上など、高いところから様子を伺っていました。