そんな現実の中、部下の医師や看護師などのスタッフ、県内の重症患者を診る“仲間”、県の入・転院調整本部のスタッフに少しずつ疲れが見えてきています。なんとかしてひと息つかせてあげたいと思いますが、新規感染者数を少なくとも第二波後の水準(東京都でいえば1日100人程度)まで抑えないとそれはかなえられないでしょう。残念ながら、ステージ4から3に下がっても、これは高止まりと言わざるを得ません。


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 でも、疲れているのは医療従事者だけではありません。飲食業界、観光業界、エンタメ業界・・・。たくさんの人が経済的に苦しんでいます。一部の誰かにしわ寄せがいくことなく、皆で苦労をシェアする社会であるべきだと思います。

 まだまだ続く長い冬、医療現場の闘志を維持するには、トンネルの先に灯りが見えないことほど辛いものはありません。国のリーダーにはどこまで感染をコントロールしたいか具体的な目標を示し、丁寧に説明し、断固たる決意・覚悟を表明してほしい。また、目標が達成できない時に次にどのような手段を取るのか、早めに示してほしい。

 未来を100%予測することは誰にもできません。結果的に目標が達成できなくても、丁寧な説明と、迅速かつ柔軟な軌道修正があれば、納得する人は多いのではないでしょうか。

令和2年8月7日「新型コロナウイルス感染症対策分科会提言」資料より
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(1月9日口述 構成・文/鍋田吉郎)

◎讃井 將満(さぬい・まさみつ)
自治医科大学附属さいたま医療センター副センター長・ 麻酔科科長・集中治療部部長 集中治療専門医、麻酔科指導医。1993年旭川医科大学卒業。麻生飯塚病院で初期研修の後、マイアミ大学麻酔科レジデント・フェローを経て、2013年自治医科大学附属さいたま医療センター集中治療部教授。2017年より現職。臨床専門分野はARDS(急性呼吸促迫症候群)、人工呼吸。研究テーマはtele-ICU(遠隔ICU)、せん妄、急性期における睡眠など。関連学会で数多くの要職を務め、海外にも様々なチャンネルを持つ。 ◎鍋田 吉郎(なべた・よしお) ライター・漫画原作者。1987年東京大学法学部卒。日本債券信用銀行入行。退行後、フリーランス・ライターとして雑誌への寄稿、単行本の執筆・構成編集、漫画原作に携わる。取材・執筆分野は、政治、経済、ビジネス、法律、社会問題からアウトドア、芸能、スポーツ、文化まで広範囲にわたる。地方創生のアドバイザー、奨学金財団の選考委員も務める。主な著書・漫画原作は『稲盛和夫「仕事は楽しく」』(小学館)、『コンデ・コマ』(小学館ヤングサンデー全17巻)、『現在官僚系もふ』(小学館ビックコミックスピリッツ全8巻)、『学習まんが 日本の歴史』(集英社)など。

◎鍋田 吉郎(なべた・よしお)
ライター・漫画原作者。1987年東京大学法学部卒。日本債券信用銀行入行。退行後、フリーランス・ライターとして雑誌への寄稿、単行本の執筆・構成編集、漫画原作に携わる。取材・執筆分野は、政治、経済、ビジネス、法律、社会問題からアウトドア、芸能、スポーツ、文化まで広範囲にわたる。地方創生のアドバイザー、奨学金財団の選考委員も務める。主な著書・漫画原作は『稲盛和夫「仕事は楽しく」』(小学館)、『コンデ・コマ』(小学館ヤングサンデー全17巻)、『現在官僚系もふ』(小学館ビックコミックスピリッツ全8巻)、『学習まんが 日本の歴史』(集英社)など。

◎本稿は、「ヒューモニー」ウェブサイトに掲載された記事を転載したものです。