原爆投下を支持する米国民は年々減少
史上初、そして今のところ唯一の原爆投下から75周年が近づいている。
1945年8月6日ヒロシマ、8月9日ナガサキ。投下直後の死者数は米国の発表では21万人とされている。
この日を迎える日本人と米国人の心情は大きく異なる。
米国人の大半は今もなお米国の原爆投下を多くの米将兵や日本人の犠牲者を出さなかったのだから正しかったと考えている。
それに対し、日本人の大半は米国の蛮行を今なお憎んでいるか、というとそうでもなさそうだ。
「原爆許すまじ」という言葉は風化はしない。だが米国への憎しみを露骨に表す日本人は少ないように見える。
筆者がかって広島平和記念資料館を訪れた時、意図的に外国人向けのガイドツアーに参加したことがある。
その日本人女性ガイドは最初から最後まで誰が原爆を投下したか、を言わなかった。
ガイドを終えたその女性にその理由を聞いた。
「それが誰かは皆さんご存知でしょうし・・・。私たちのメッセージは『原爆許すまじ』ですから」と真顔で答えた。
そう言うように指示されているのだろう。