狙いはプライム会員拡大?

 もし、アマゾンがゲームコンテンツを本格展開するのであれば、おそらく有料会員サービス「プライム」と連携させるのだろうと、CNBCは伝えている。

 これまでの経緯を振り返ると、動画配信や音楽配信、電子書籍といったアマゾンのコンテンツ戦略は、プライム会員の拡大を目的として展開されてきたからだ。

 アマゾンは昨年10~12月期の決算発表で、四半期中のプライムの新規加入者数が過去最高となり、合計会員数は1億5000万人を超えたと明らかにした

 米調査会社のCIRP(コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ)によると、昨年12月末時点の米国のプライム会員数は1億1200万人。会員の1人当たりのアマゾンにおける支出額は年間1400ドル(約15万円)で、非会員の2.3倍。同社はコンテンツの特典などを通じて、会員数を増やし、売り上げ増につなげている。

アップルやグーグル、フェイスブックなどがひしめき合う市場

 ただ、この市場には多くのライバルが参入しており、競争が激化している。例えば、米アップルは昨年9月に定額制ゲーム配信サービス「Apple Arcade」を開始。先ごろは、ゲームなどのサービスを新たにアフリカや欧州、中東、アジア太平洋地域などの20カ国で提供すると明らかにした。

 米グーグルは昨年11月にゲームのストリーミング配信「スタディア(Stadia)」を開始。同社は同12月にカナダ・モントリオールのゲーム開発会社、タイフーンスタジオを買収した。タイフーンスタジオは、グーグルのスタディア開発部門がモントリオールに設置した制作スタジオに加わった。

 一方、米フェイスブックは、有名な開発会社2社を買収し、バーチャルリアリティー(VR)ゲームの市場で地歩を固めていると、CNBCは伝えている。

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