モバイルOSの利用者数や、アプリのダウンロード件数では、米グーグルの「Android」が、米アップルの「iOS」を大きく上回っているが、アプリストアの収益では、依然、アップルが大きくリードしている。
モバイルアプリのマーケティング会社、米センサー・タワーの最新レポートによると、今年(2019年)上半期に世界の消費者がアップルの「App Store」とグーグルの「Google Play」で支出した金額は合計で397億ドル(約4兆3000億円)となった。これは1年前から15.4%多い金額だ。
その内訳はApp Storeが同13.2%増の255億ドル(約2兆7600億円)、Google Playが同19.6%増の142億ドル(約1兆5400億円)。
ダウンロードではグーグルに軍配
一方で、同じ期間の新規ダウンード件数は、App Storeが1年前から1.4%減少し148億件。中国市場が大幅に落ち込んだことから1~3月期に4.7%減少した。4~6月期は3%増と持ち直したものの、上半期を通じてプラス成長するには至らなかった。
これに対し、Google Playの新規ダウンード件数は同16.4%増419億件と、アップルの2.8倍だ。ダウンードの件数でApp StoreはGoogle Playの3分の1の規模にとどまる。しかし、前述したとおり、売上高ではGoogle Playの1.8倍と、大きく上回っている。