米アップル、定額制音楽配信サービス「Apple Music」を発表

米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された世界開発者会議に登場したティム・クック最高経営責任者(2015年6月8日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Justin Sullivan〔AFPBB News

 スウェーデンのスポティファイ(Spotify)が、欧州の数カ国で音楽のストリーミング配信サービスを始めたのは、2008年10月。同社が世界最大の音楽市場である米国に進出したのは2011年7月。それ以来、同社サービスの会員数は右肩上がりで伸び続けている。

 そして、米アップルが同様の音楽ストリーミング配信サービス「Apple Music」を始めたのは、2015年6月。こちらもその後、会員数が右肩上がりで増え続けている。ただ、スポティファイの世界有料会員数は9600万人で、アップルの世界会員数は約5000万人。アップルは、依然、スポティファイの後塵を拝している(ドイツ・スタティスタのインフォグラフィックス)。

アップル2800万人、スポティファイ2600万人

 しかし、米ウォールストリート・ジャーナルによると、Apple Musicの米国会員数がこのほど、スポティファイの有料会員数を上回った。

 アップル、スポティファイはともに、地域別の会員数を公表していない。しかし、今年(2019年)2月に、Apple Musicの米国会員数が2800万人となり、スポティファイの2600万人を上回ったことが、事情に詳しい関係者の話で分かったと、同紙は伝えている。

 それによると、Apple Musicは毎月、2.6~3%増のペースで会員数を増やしている。これに対しスポティファイの増加ペースは、同1.5~2%。なお、スポティファイには、広告付きの無料版サービスがあり、そちらの会員数を含めると、Apple Musicを上回る。Apple Musicには無料のキャンペーン期間やトライアル期間はあるものの、無料サービスはない。