モバイルアプリのマーケティング会社、米センサー・タワーのレポートによると、今年(2018年)7~9月に、世界の消費者が米アップルのアプリストア「App Store」で支出した金額は120億ドルで、米グーグルのアプリストア「Google Play」(62億ドル)のほぼ2倍になった。
モバイルOSの利用者数や、アプリのダウンロード数では、グーグルの「Android」が、アップルの「iOS」を大きく上回っているが、アプリストアの収益では、依然、アップルがダントツでリードしている。
初の100万ドル超え企業、米国で252社に
これにともない、アップルのプラットフォームは、成功企業を数多く生み出しているという。こちらは米国市場に関するレポートだが、これによると、今年、App Storeで初めて年間収入が100万ドル(約1億1000万円)を超えたアプリ開発企業は、164社に上った。この数はグーグルでは88社。アップルは、ミリオンダラー企業の創出といった点でもグーグルに勝っているという。
今年、App Storeで年間収入が初めて100万ドルを超えた企業の数は、昨年から15%増加した。一方のGoogle Playでは24%増と、伸び率ではアップルを上回った。だが、絶対数では依然、アップルがグーグルの2倍となっている。
ゲーム比率が突出して高いGoogle Play
両社のプラットフォームには、これ以外にも異なる点がある。年間収入が初めて100万ドルを超えた企業が手がけたアプリのカテゴリーである。App Store、Google Playともに、最も多いカテゴリーは「ゲーム」だが、その比率が両者で大きく異なる。