米アップルは、iPhoneなどのiOS端末で雑誌や新聞の定額制読み放題サービスを立ち上げる計画だと、米ブルームバーグが伝えている。
Newsアプリに新サービスを導入
アップルは今年(2018年)3月、雑誌の定額制読み放題アプリを手がける米ネクスト・イシュー・メディアを買収すると発表した。同社は、「テクスチャー(Texture)」と呼ぶアプリで、「タイム」や「ピープル」「フォーブス」「ニューズウィーク」「ニューヨーカー」「ナショナルジオグラフィック」「ヴォーグ」など200以上の雑誌が読み放題になるサービスを、月額9.99ドルで提供している。
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ブルームバーグによると、アップルは、米国や英国などの国でiOSに標準搭載している「News」アプリを刷新する計画で、これにテクスチャーのサービスを加える。新バージョンのNewsアプリは、2019年春にも登場する可能性があるとブルームバーグは伝えている。
これに伴い、アップルは、ウォールストリート・ジャーナルやニューヨーク・タイムズといった新聞にもこの新サービスに参画するよう働きかけているという。
アップルは、2014年に米ビーツ・エレクトロニクスを買収し、そのサービス「ビーツ・ミュージック」をベースにした定額制音楽聴き放題サービス「Apple Music」を開発した。同社は、その成功モデルを雑誌や新聞の分野でも展開したい考えだという。