「一番がっかりしたのはドナルド・トランプ氏だろうね」

「あの手この手でサンダース氏を支援してきたロシアのウラジーミル・プーチン大統領もバイデン勝利にがっくりしているんじゃないだろうか」

「ロシアは今回も大統領選に介在しているとの米情報機関が公表している『陰謀説』を信じる米国市民は少なくない」

「トランプ氏はサンダース候補なら勝てると踏んでいた。本命バイデン氏の登場は嫌だろうね」

「プーチン氏はサンダース民主党大統領候補で米政治が混乱するのを望んでいる。バイデン氏が大統領になるのは嫌だろう」

バイデン支持に回った民主党員

 スーパー・チューズデー1週間前の各種世論調査では、サンダース氏が楽勝すると予測されていた。

 2月29日のサウスカロライナ州予備選でバイデン氏は圧勝した。それまで連敗続きのバイデン氏はこれで首の皮一枚繋がった。

 その後2、3日の間に多くの民主党支持者たちはバイデン支持に回ったようだ。

 背景にあるのは、同じ中道派のピート・ブティジェッジ前サウスベンド(インディアナ州)市長とエイミー・クロバッチャー上院議員の自主的な戦線離脱だった。

 離脱後両者はバイデン支持を表明した。バイデン氏の集会にわざわざ出向いて支持を表明したのだ。

 この動きにそれまでどの候補にするか決めかねていた支持者はバイデン支持を決めたのだ。