サンダース旋風とは何か
2月29日の南部サウスカロライナ州予備選では、中道派のジョー・バイデン前副大統領(77)が予想通り勝利した。
だが民主党内の左派と中道派(中道派同士の共食い争いも)の大統領候補指名争いは当分収まりそうにない。
黒人人口が27%を占める同州では、元々バイデン氏の勝利は予想されていた。バラク・オバマ政権の副大統領だったことで黒人は同氏を支持すると見られていたからだ。
連敗続きの序盤戦でバイデン氏は一矢報いて、「首の皮一枚」繋がったと言える。
大統領選予想の第一人者、ラリー・サバト氏が主宰するバージニア大学政治センターは2月23日、早くもサンダース氏が民主党大統領候補の指名争いで名実ともにフロントランナーになったと断定している。
(http://centerforpolitics.org/crystalball/articles/the-democratic-nomination-its-getting-late-early/)
なぜ、78歳の、普通の爺さんがこれほど党内(の一部)で人気があるのか。
同氏は、過去50年間、米社会の不平等性を根底から覆し、北欧のデンマークのような民主社会主義的国家にすると頑強に主張してきた。
(人口560万人の白人国家と人口3億2720万人の多民族国家とは比較にならないことを多くの政治学者たちが指摘しているにもかかわらずだ)