民主党中道派の共食い競争
米民主党大統領候補を選ぶ西部ネバダ州党員集会で左派急進派のバーニー・サンダース上院議員(78)がトップに立った。
サンダース氏はこれで序盤戦2勝1敗*1だ。絶好調だ。
*1=アイオワ州党員集会投票の最終結果は依然出ていないが、ピート・ブディジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長が小差で暫定首位となっている。
それに反して、本命視されながらも低迷していた中道派ジョー・バイデン前副大統領(77)だが、他の中道派候補を抑えて2位につけた。
中道派のピート・ブディジェッジ前サウスベンド市長(38)は、ラティーノ(27%)や黒人(8.6%)、アジア系(7.7%)などマイノリティが43.3%を占めるネバダ州では予想通り振るわなかった。
同氏が同性愛者であると公言していることが足を引っ張った。
宗教上の理由から同性愛を嫌うラティーノや黒人に敬遠されたとのの見方がある。
4億ドルの政治資金を使って「金権選挙運動」を展開して注目される大富豪のマイク・ブルームバーグ元ニューヨーク市長(78)は同州では立候補していない。
3月3日の「スーパーチューズデー」から出陣するが、ネバダ州で19日に行われたテレビ公開討論会では各候補から袋叩きに遭ってしまった。
女性問題から市長時代の黒人らマイノリティに対する犯罪取り締まりについて各候補から激しく批判され、しどろもどろだった。