中国メディアでは、近代的で美しい医療現場や突貫工事で建設した病院など、良い局面しか映していない。最近では、SNSで流されるので、真実が見えることもあるが、私が見てきたものは、はるかに膨大だ。

 中国の新型肺炎の感染拡大あるいは終息の見通しを考察する時に、日本の衛生環境レベルで中国からの情報だけを見ていると、予測を誤るのではないかと思う。

 そこで、中国が見せようとしない新型肺炎の発生源と考えられる以下について詳述する。

①汚水・ごみ処理
②排泄物の処理

③水の汚染
④空気の汚染
⑤医療の一面

ゴミと汚水が溜まる土壌に病原菌

 北京や上海などのモダンなビル群を見ると、急速な発展とその威容に驚かされる。だが、地方の景観は全く異なる。

 地方の町、特に市場の中道を歩くと、とにかく異臭がすごい。

 ひどいところでは、市場の商店で処理したものを店と店の間の道路に捨てている。道路がゴミ箱の代わりになっているのだ。

 どこの町の歩道を歩いてもゴミがたくさん落ちている。オレンジ色のベストを着たゴミ清掃係員がそれを掃き集めている。

 市民が無造作にゴミを捨てても、清掃係員が掃除する仕組みになっている。中には、ホテルのロビーでも、鼻をかんだチリ紙を捨てたり、淡唾を吐いたりする人もいる。

 では、清掃係員がいない広い空き地などではどうなっているのか。

 ごみが散乱し、小さな水路にはゴミが溜まり、その水の流れはゴミで止められる。土壌は細菌やウイルスが繁殖するか化学物質によって汚染されている。