愛知県民の野菜不足、原因に「朝食説」あり

調査が物語る朝食と健康の県民性

2020.01.17(Fri)漆原 次郎

野菜摂取不足に「モーニングの影響」の指摘

「野菜をどのくらい食べるか」についても、興味深い調査結果と“朝食”に対する考察がある。カゴメが2018年、全国20~69歳の男女計9964人に野菜摂取量を調査したうえで、その都道府県ランキングをもとに各都道府県20~69歳の男女計7100人に「野菜不足の要因」に関して意識調査するという本格的な取り組みを行っている*4

 1日の平均摂取量が多かった上位は、長野県140g、山梨県135.5g、群馬県134.7gだったという。関東甲信越の県が上位を独占した。

 では、平均摂取量の少なかった県はというと、下から順に愛知県99.5g、富山県103.8g、石川県104.9gだったという。いずれも中部地方の県となった。全体平均は119.2gだったが、厚生労働省が推奨する理想的な野菜摂取量は350gだから、どの都道府県の平均摂取量も理想とはかけ離れていることにはなる。

 愛知県が最も低いという結果について、コメント者の矢野新一氏(県民性研究者)は、「まず外食が多いことが関係しているのではないか」とした上で、「名古屋めし」の影響で野菜が少なくなることとともに、次のように「モーニング」の存在の影響に言及している。

「愛知県には喫茶店での独特な朝食文化『モーニング』があります。『モーニング』の基本的なメニューはトーストとゆで卵になり、それが朝食の品目数の少なさ、ひいては野菜不足の一因となっているのかもしれません」

 ただし、インターネットで「愛知県 モーニング」と入れて画像検索してみると、プレートや皿に盛られたサラダが含まれる写真が少なくない。上位100画像を数えてみたところ、サラダが含まれる率は65%ほどだった。

 もし、注文して出てきたモーニングが、トーストとゆで卵とコーヒーだけだったら、サラダを追加注文するほうが栄養バランスがよくなるのは確実だ。

この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る