愛知県民の野菜不足、原因に「朝食説」あり

調査が物語る朝食と健康の県民性

2020.01.17(Fri)漆原 次郎

 関西圏でのパン優勢の傾向は、他の調査結果でも見られる。さとふるが2018年に、全国の20〜69歳の男女計2350人にインターネット調査をしたところ、「パン派」の上位3府県は、兵庫県78.0%、奈良県74.0%、大阪府72.0%で、やはり関西圏が上位を占めている*2

関西圏を中心に、「朝はパン」という家庭も多い。

 これらの関西圏での傾向と同じく「朝食は決まってパンだった」という大阪府出身者に話を聞いてみた。すると「前日に親が菓子パンを何種類か買っておいて、朝、家族が思い思いに選んで食べていた」とのこと。「朝食の支度をできるだけ簡単に済ませたいという親の本心があったのかも」。

西日本や首都圏で「取らない」率が多めの傾向

 そもそも「朝食を食べているのか」についても、地域ごとの傾向はあるだろう。

 これについては、総務省の「社会生活基本調査」から探れる。午前・午後の各時間帯に主に何をしていたか、2日分を調査するものだ。最新では2016年10月、全国約7300調査区内の約8万8000世帯、20万人を対象として調査が行われた*3

 項目のひとつに「朝食」の「行動者率」がある。つまり、朝食を取った率が分かる。

 この項目での上位県は、岩手県85.7%、富山県85.6%、山形県と福井県85.5%だった。全体としても、北日本のほうで朝食を取る率が高いことがうかがえる。

 一方、率の低かった県は、下から順に佐賀県77.7%、沖縄県77.8%、埼玉県78.6%だった。東京都は4番目の78.9%。全体的に、西日本や首都圏であまり朝食が取られていない傾向が見えてくる。つい「西日本での夜明け時刻は遅いからか。首都圏での生活は忙しいからか」などと考えてしまうが、要因は単純ではあるまい。全国平均は81.4%だった。

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