その考え方について「仕事のブランクとは、実践から離れている期間があっただけのこと。その勘を取り戻したり最新技術のキャッチアップが必要な場合があるものの、その人自身のスキルの高さとは直接関係ありません。年齢についても同様の考え方で、給与は、その時点での『実力』に見合った給与を提示します」と秋葉氏は説明する。

 このように、ライフ&ワークスが多様な人材を受け入れられる背景のひとつとして、オデッセイから受け継ぐ、実力主義の考え方があると言える。

 実力を評価する際のベースとなるのが「プロジェクトの遂行能力」。それに基づき、同社ではコンサルタントとしての「ランク」を決定している。たとえば、マネジメントやプロジェクトの最初の工程(お客様からのヒアリングなど)から最後の工程(支援完了など)までを1人で担当できる場合、ランクが上位になり、部分的であるほどランクは下位になるといった具合だ。

 それに加えて、「コンピテンシー(成果につながる行動特性)」評価も実施する。これは、プレゼンテーション力や表現力の高さといった、高い成果を継続的に発揮しているコンサルタントが共通して持ち合わす行動特性を評価するというもの。さらに、後述する個人ベースでの「生産性」指標を取りいれた評価を実施している。いずれの評価も年齢とは関係ない。

「年齢によらず、能力や成果のみで評価するということは、ITやコンサル業界では珍しいものではないと思います。少なくとも私は当たり前だと思ってきました」と、秋葉氏は「実力主義」に対する自身の捉え方を話す。

蓄積データから導いた「標準工数」で「生産性」を評価

 ただし、実力を「評価」する際に付きまとうのが、従業員からの納得感を得られるものか、という問題だろう。オデッセイでは、そうした納得感を向上させるため評価指標のひとつとして、前述の「生産性」を取り入れてきた。

 同社における生産性の考え方とは「少ない時間でどれだけたくさんの仕事をこなせるか」ということ。たとえば、割り当てられた10時間分の作業を8時間で完了できれば、それだけ生産性が高く、逆に12時間かかれば生産性が低い、ということになる。

 しかし、日々の「仕事」が何時間分なのか、ということを把握していなければ、この評価はできない。そのため、同社では日常の仕事を「タスク」として細分化、そのタスクごとに通常かかる時間を「標準工数」として規定する。この「標準工数」は、オデッセイにおける従業員の作業結果をデータとして10年以上、蓄積することで導き出したものだ。