今、40歳の人は30年前に10歳で、「昭和」が「平成」に代替わりし、小渕恵三さんが「へいせい」というお習字を手で持っている画像に記憶があると思っていいでしょう。

 ということは、大まかに言って40歳以上の人は、現在の「上皇夫妻」が「皇太子夫妻」だった時代を知っている。

 つまり平成に元号が変わってからそれが終わるまで、一つの時代の始まりから終わりまでのすべてを見ている、ということになります。

 そういう「平成の全貌」を知る40歳より年長の人口が7500万人以上あることになる。

 これは簡単のため全人口を1億2500万と考えて、ちょうど6割、実際にはそれ以上の人口の割合が、「先代」明仁天皇の30年が始まってから終わるまでを、明確な意識で見ていることになる。

 そこから「美智子皇后と雅子皇后の比較」といった、橋田寿賀子のドラマのような視点が生まれてくる可能性があるように思います。

 国民の過半が高齢化する21世紀の日本と、そこで相対的に「若年化」していく皇室、という一種の逆転状況は、うまくコントロールしていくべきいくつかの問題があると思われ、團藤先生は可能な多くの状況を仮定して、対策を考えておられました。

 今回は紙幅が尽きましたが、引き続き、少子高齢化する日本と21世紀の皇室の抱えるポテンシャル・リスクを検討してみたいと思います。

(つづく)