パイプで囲まれた黄色い箱が減速機。右に隣接しているのがガスタービン

 インペラを回転させるのが、航空機のエンジンを改良したガスタービンエンジンだ。1万300kW(1万4000馬力)のパワーで強い風を起こし、ガスタービン内の風車を回す。風車の回転は減速機で減速し、さらに横向きの回転を縦向きに変えてインペラを回転させる。

この下に、5枚の羽根を持つインペラが設置されている

 インペラは減速機の下に設置されているが、大変残念ながら見ることはできない。

減速機を取り囲む赤いベル

 減速機を取り囲むパイプにぶら下がっている赤いベル。カワイイ感じだがなんだと思いますか。「火災時の消火用スプリンクラー?」

 おしい。設備に水をかけてしまうとあとの復旧が大変だ。水ではなく二酸化炭素ガスを噴出する。火災が発生し、消火ボタンが押されると40秒後にポンプ設備全体が閉め切られ、密閉状態でガスが出る。もし見学時に火災が起こったら、逃げ遅れて閉じ込められないよう、十分気をつけてほしい。